花粉症の予防と注射 プラセンタ注射

花粉症の予防の効果はないが、プラセンタ注射というのがある。
人間のお産の際に子宮から排出される胎盤を原料として、それから有効成分を抽出したものを注射する。
美容、肌荒れ、更年期障害に効果があるという。さらに、未知の効果、効能もあるに違いない・・という。
いいことばかりが謳われ、副作用は少なく誰にでも効く・・。花粉症の予防や、効果は見なかったが、抗アレルギー作用があることは言われている。
しかし・・だ。プラセンタは特定生物由来製剤で、過去、特定生物由来製剤は、HIVや肝炎感染症を起こしてきた。そして、現在の滅菌方法や検査方法では、変異型クロイツフェルトヤコブ病等が、伝播するリスクを完全に否定することはできない。プラセンタ注射の際には、そのリスクに同意する。
そして生物的ものなので、拒絶反応が出たら、ものすごい副作用もでるだろう。花粉症の症状どころの騒ぎじゃないと想像される。
美容目的で負うリスクとしては、あまりにも高すぎる。
花粉症の予防接種、予防注射の話は、安易な花粉症の解決法が欲しい・・という心のスキをたくみに付いている。花粉症の根治治療の方法は、現在の医学では確立されていないのだ。覚悟を決めて、じくり体質改善に取り組み、10-20%の自然治癒の可能性にかけるしかない。たしかに注射1本で花粉症の症状に効くが、花粉症に対して代償が大きすぎる、花粉症に良く効く薬は、毒性、副作用も当然強い。

厚生労働症省のWEBサイトに、「花粉症の民間医療について」という千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科 岡本美孝氏のレポートがある。

http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html

「残念ながら民間医療の多くに十分な効果の根拠があるとは言えません。」「安全性が危惧される民間医療も指摘されています。」

花粉症のステロイド注射や、プラセンタ注射は、民間医療とは、いえないが、医師は必ずしも、診療ガイドライン(医療現場における適切な診断と治療を補助する、根拠や手順についての最新の情報を専門家の手で分かりやすくまとめた指針)に従っているわけではない。

花粉症などの薬物の使用は、医師に相談することが大事なことだが、すべての医師が信頼できるわけではない。ステロイドを花粉症の予防注射、予防接種にしたことがあるような医師の、良心や見識は、真剣に疑いたい。

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